農酵酒

農耕 ×発酵


「農酵酒」は発酵のエッセンスを濃厚にあらわすお酒です。発酵のエッセンスとは、健全な土壌から生まれる実りを舞台に繰り広げられる健やかな微生物の活動、そのダイナミズムとそこから生じるケミストリーのこと。自然の流れに人 ( 醸し手 ) が調和していくことで、ケミストリーは美味しさに転じます。自然を敬い、微生物の力を信じて、人は余計な力を加えない、つくりこまない、素直な純米酒。

健全な土壌から生まれる実り


健全な土壌とは、農薬や化学肥料の散布をできるだけ抑えられた、あるいは一切使用されていない、種々の植物や微生物、小動物など多様な生物が共生している土壌のこと。発酵にたずさわる微生物の健やかな営みも、そのような土壌の実りによってもたらされるものとの考えから、環境保全型農業で大地に実った稲 ( 特別栽培米・島根県推奨エコロジー農産物 ) が原料に用いられています。
現在の出荷品については、有限会社マザーシップさま・島根県仁多郡奥出雲町稲原による、特別栽培米 ( 農薬:栽培期間中不使用、化学肥料:栽培期間中不使用 ) が原料です。

風味の揺らぎ


「農酵酒」については、都度の発酵の有りようがそのままボトルに封じられるよう、発酵が終わった後の調整は必要最小限にとどめられています。(「整える」ことによって、味覚的な美味しさや飲みやすさを飲み手は感じることができますが、代償として発酵から生まれた勢いや清々しさ、あるいは揺らぎなどが削がれてしまいます。)
自然のエネルギー・地水火風のバランス、すなわち稲の育つ環境や発酵にたずさわる微生物の活動する環境は、毎年毎年、瞬間瞬間、変化し続けています。生じるお酒の風味が都度わずかに異なるのも、また自然なこと。
常に均質であることよりも、むしろ、「揺らぎ」が飲み手の六感に響くことが大切にされています。

農酵酒


農酵酒のうこうしゅ sign88  八十八

農酵酒のうこうしゅ sign88 八十八やそはち

稲の実りのダイナミズムをあらわすお酒。米の文字は八・十・八からできています。日本の大地に根差すエコファーマーの、八十八 ( たくさんの意味 )の手間と気持ちに守られた、健全な土壌に育った稲からできたお酒には、大地の慈愛が溶け込んでいます。

特定名称純米酒
原材料米 ( 島根県産 )、 米こうじ ( 島根県産米 )
精米歩合88% ( 麹米、掛米とも)
アルコール分16 度
風味エクストラドライ、大地のニュアンス
( 押し味をともなう、超から口 )
特定名称純米酒
原材料米 ( 島根県産 ), 米こうじ ( 島根県産米 )
精米歩合88%
アルコール分16 度
風味エクストラドライ、大地のニュアンス
( 押し味をともなう、超から口 )
農酵酒のうこうしゅ sign70  諧和

農酵酒のうこうしゅ sign70  諧和かいわ

自然界の諧和から生じるケミストリーをあらわすお酒。諧和とは和らぎ親しみ合うこと。大地の実り、微生物、人(醸し手)が会話し、調和することが作用して、長い発酵の最後に、美味しさという好果を生じます。

特定名称純米酒
原材料米 ( 島根県産 )、 米こうじ ( 島根県産米 )
精米歩合70% ( 麹米、掛米とも)
アルコール分16 度
風味ドライ、草木や風のニュアンス
( なめらかな、から口 )
特定名称純米酒
原材料米 ( 島根県産 ), 米こうじ ( 島根県産米 )
精米歩合88%
アルコール分16 度
風味エクストラドライ、大地のニュアンス
( 押し味をともなう、超から口 )
農酵酒のうこうしゅ sign50  交響

農酵酒のうこうしゅ sign50  交響こうきょう

微生物の営み=発酵のダイナミズムをあらわすお酒。健全な土壌に育った稲の実りを舞台に、微生物たちが響き合い、健やかに繰り広げた活動のしるし。
風味というかたちを通して、人(飲み手)はその生命力を実感することができます。

特定名称純米吟醸酒
原材料米 ( 島根県産 )、 米こうじ ( 島根県産米 )
精米歩合50%( 麹米、掛米とも )
アルコール分16 度
風味スイート、リッチ、花や果実のニュアンス
(香り華やかで、やさしいあま口)
特定名称純米酒
原材料米 ( 島根県産 ), 米こうじ ( 島根県産米 )
精米歩合88%
アルコール分16 度
風味エクストラドライ、大地のニュアンス
( 押し味をともなう、超から口 )